スギ花粉による花粉症対策のご案内

スギ花粉による花粉症対策のご案内

喜平橋耳鼻咽喉科では、スギ花粉によるアレルギー症状、いわゆる花粉症にさまざまな治療をしております。
花粉の時期以外でも可能な治療法もあります。どうぞご相談ください。

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【薬物療法】

(1)初期療法

スギ花粉飛散前に内服、点鼻、点眼等の薬を服用開始するとスギ花粉が飛期している間の症状を軽減できます。
スギ花粉飛散開始後に服用開始するよりも服用量、回数を減らせます。

(2)導入療法・維持療法

スギ花粉飛散開始後に内服、点鼻、点眼等の薬を服用開始して症状を軽減します。

【レーザー手術】

スギ花粉が付着する鼻腔粘膜を焼灼して、アレルギー反応を起こさせなくすることで、鼻症状を大幅に軽減できます。
スギ花粉症が軽度だったり、年配の方は鼻腔粘膜の再生が遅いので効果が長持ちしますが、重症だったり若い方は効果が短い場合があり、効果の持続期間には個人差がありますが、一般に数年間は楽に過ごせます。
水曜午後に予約制で行っています。
残念ながら、妊娠中の方には行えません。授乳中の方には行えます。

【アレルゲン免疫療法】

(1)皮下免疫療法

スギ花粉が付着する鼻腔粘膜を焼灼して、アレルギー反応を起こさせなくすることで、鼻症状を大幅に軽減できます。
スギ花粉を含む注射液を皮下に注射します。非常に低い濃度から、毎回、約1.5倍ずつ上げます。毎週通院して頂き、約6ヶ月で最大濃度に達したら、濃度を維持して1ヶ月に1回の注射を3年以上継続していきます。
ハウスダストのアレルギーがある方はハウスダストの皮下免疫療法も同時に施行できます。

(2)舌下免疫療法

シダトレンというスギ花粉を含むエキスを舌の下に滴下し、2分間保持した後に飲み込みます。最初の2週間で量を増やし、3週目からは同じ量の薬を毎日舌下投与します。
自然界にあるスギ木の花粉から薬用に成分抽出されている為、薬害は無いと考えられます。しかし、スギ花粉にアレルギーがある患者さんの口にスギ花粉を入れるのでアレルギー反応が起こる可能性があります。念の為に1回目は当院で行い、30分間異常がないことを確認して帰宅して頂きます。2回目以降は毎日自宅で行います。
長年、スギ花粉症だと思っていても、実際にスギ花粉症でなければ効果がなく、無駄な治療を続けることになります。従って、スギ花粉症であることを血液検査で確認した後に開始します。過去に当院で検査した方は不要です。他院で検査した方は検査結果を御持参下さい。
スギ花粉が飛散していない時期(6月~12月)に開始する必要があります。
治験では、10~20%が根治し、70~80%の人に有効と言われていますが、実際には当院で舌下免疫療法を施行された殆どの方が効果を実感されています。根治しなくても、スギ花粉飛散時には従来の内服、点鼻、点眼液を減らす効果があります。軽症の方は根治し、重症の方は軽症になるというイメージと思って下さい。
少なくとも2年間、毎日行って頂きます。3~5年行えば、治療を止めても効果が長く持続します。舌下免疫療法は全員に効くものではなく、少数ですが、効かない方もいます。数年で効果が高まるので、まずは2年を目処に開始し、効果のある方には4~5年の継続を勧めます。そこで終了しても効果は持続しますが、終了して何年も経過すると、また症状が出現することがあります。再度1~2年間の舌下免疫療法を行うと、効果が元に戻ります。

以下の方は舌下免疫療法の適応にならないので、御注意下さい。
●12歳未満(但し、皮下免疫療法は可能です)
●妊婦中、或いは授乳中
●重症の気管支喘息、重症の心疾患、重症の呼吸器疾患、重症の高血圧、癌を治療中(過去に癌に罹患しても治癒して現在治療していない方は可能です)
●高血圧に対してベータブロッカーという種類の降圧剤を内服中
●免疫不全等の病気に対して免疫抑制剤を内服中

薬剤費は3割負担の方で、1日分約30円です。
舌下免疫療法施行中にスギ花粉の飛散期に症状が出現する場合は、従来通り、薬物療法やレーザー手術を併用できます。
予約システムのiTicketにあるドクターズコンテンツにもスギ花粉症に対する舌下免疫療法の解説を載せていますので、御一読下さい。

アレルゲン免疫療法についてもっと知りたい方はシダトレンを製造・販売している鳥居薬品のサイトを御覧下さい。
http://www.torii-alg.jp

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